アシタカとキマイラ像
パビリオンの冒頭では、
ジブリ作品『もののけ姫』のアシタカが呪いの傷を癒しているシーンを描いた巨大なタペストリーが飾られています。
その横には、
ノートルダム大聖堂の大火災から奇跡的に助かった
「キマイラ像」が出迎えてくれます。
万物の脆さや、たとえ傷ついたとしても回復してより良く生まれ変わっていく。
そのような姿勢が見えてきますね。

ルイヴィトンの展示
84個のルイヴィトンのトランクに囲まれる空間。
トランクの中は、職人の映像が流れていました。


パリを舞う空中ダンス
3人のダンサーが見えない糸を紡ぐかのように、
パリの屋根の上でコンテンポラリーを踊っている映像。
このシアタールームはウォークスルーになっているので、
見たい人だけ、階段の上から鑑賞が可能です。

ディオールの展示
デザインのスケッチをもとに3Dプリンターで表現された白いトワルが、壁一面に約400個並べてあります。
トワルとは、安い生地で作る試作品のこと。
ディオールの成功にも、
数多くの試行が繰り返されてきたことがわかります。

フランスと日本の絆
最後の展示では、視覚と音の波動からフランスと日本のつながりを体験できます。
ノートルダム大聖堂と、首里城。
このふたつの国を象徴する建築物は、2019年の火災で大きな被害を受けました。
こちらの作品では、
ふたつの建築物がパチパチと燃えるところから始まり、
職人や技術者によって、灰の中から蘇る過程を演出しています。
ふたつの国の「過去の記憶と、未来への希望」が託された展示となっています。

モン・サン=ミッシェルの修道院と、厳島神社の大鳥居。
水上に位置し、潮の満ち引きによって
長い年月を経て形成されたふたつの聖地。
この聖地を結ぶしめ縄によって、自然や神域へのリスペクトを表すと同時に、ふたつの聖地の類似性を表現しています。

ここまで、フランスパビリオンについてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
空間ごと作品を作るインスタレーションな展示により、自分も作品の一部であるかのように錯覚できるアート性の高いパビリオンでした。
今回の体験レポートが、あなたのおでかけ準備の手助けになれば嬉しいです。
質問などございましたら、気軽にコメントいただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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